2005年3月5日   ローレライ

 映画館で「ローレライ」を鑑賞。
 なんとなく「あぁ、ナディア〜」って感じがしちゃうのは、潜水艦ものだからか、監督が樋口さんだっていう先入観か。でも海中での潜水艦の見せ方なんかで、ナディアおたくがニヤっとするシーン、あるよね。ストーリー的には女の子がキーになってるとか、助け方とか似てると言えば似てるけど、でもまぁ違うと言えば全然違う。
 で、おもしろかった、かなぁ。ちょっと泣けるシーンとかあってそれはとっても良いんだけど、でも泣かせ方自体はありがちというか、「いつもの通り」みたいな展開ではあるね。あと、ローレライの存在はなんとなく良いし、それを巡る攻防を描こうとしてるってのはわかるんだけど、でもちょっとあいつらの目的が納得しづらいなぁ。うーん。
 それから戦闘シーンにもう少し緊迫感か迫力があると良かったんだけど、ああいう戦い方をしちゃってるからもう一歩すっきりしないね。映像そのものはきれいですごく良いんだけど。うーん。
 いやー、つまらないわけじゃないんだけど。できが悪いとも思わないんだけど。なんていうのかな、設定的にはローレライっていうこの作品の特徴となる部分があるのに、ストーリー展開的にはフツーであんまり特徴がないように感じちゃうんだよね。
 せっかく潜水艦ものなのに、外の情勢を描くのに時間を割きすぎてるってのもちょっと感じるかも。ありがちな展開という意味では変わらないかもしれないけど、もっと潜水艦という狭い空間の中での閉塞感みたいのを出して、ローレライを中心としたエピソードをもっとじっくり描く方がよりおもしろくなったかもしれないなって思うね。