2008年12月21日   The Day the Earth Stood Still

 映画館で「地球が静止する日」を鑑賞。
 うーん。かなり期待はずれかも。キアヌと宣伝のCGにだまされたかも。
 人類全体の危機に対して、情報を独り占めして主導権を握ろうとする、なんでも武力で対処して事態を悪い方へ進めてしまうアメリカ政府(大統領)と、「私たちは変われる(チェンジ)」を連呼する主人公。これって、大統領選に合わせて作られたの?アメリカ大統領が姿を見せずに相変わらずな指示しかしないのは、ブッシュをイメージさせるため?チェンジを連呼して最後みんなが救われるってのは、オバマのイメージ?
 なんか見ててタルいんだよね。なにを楽しめばいいのかわかんない。キアヌが途中で目的をしゃべった時点で展開が予想できて、その通りの展開で、しかも大して盛り上がらずに話が進んでおしまいって感じ。
 これがパニック映画ならパニック映画らしく、襲ってくる恐怖と逃げ惑う人々をたっぷり見せればいいと思うんだけど、誰もいない建物が砂のように崩れていくシーンが少しあるだけで特に危機感がないし。かといって、静かに迫り来る恐怖がじわじわと感じられるのかって言うと、全然そんなことないし。義理の親子の愛情人間ドラマだって言うなら、もっと泣けるシーンを入れるべきだし。アメリカ軍が徹底抗戦でドンパチって派手なシーンがたくさんあるわけでもなく。何か謎解きや冒険があるわけでもなく。
 相変わらずミサイルを撃ち込めばすべてが解決すると思ってるアメリカ政府の考え方にむかつく、くらいな印象しか残らない映画かも。