カラフルだった、
あの頃

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 SHARPは合体ものが好きなことでも知られている(?)メーカーですが、X1twinもそんな中の1つでした。X1twinは、NECのゲーム機「PC-Engine」を内蔵していました。パソコンメーカーとしてはライバルなNECのゲーム機を内蔵してしまうということ自体すごい発想ですが、もっとすごい(?)のが、ただPC-Engineを内蔵しただけなパソコンだということです。X1twinのパソコン部分と共用しているのはおそらく電源だけで、コントローラーすら共用できなかったようです。ディスプレイはX1がデジタル8色なので、PC-Engine用のビデオケーブルをディスプレイテレビにつなげていたんでしょう。テラドライブのように、X1部分からPC-Engineの機能が使えるとかすると大変おもしろくて「さすがシャープ」って感じになったと思うのですが、本当に同じ箱に入っているだけな感じだったのが非常に残念でした。

 PC-Engineは他にもNECのディスプレイに内蔵されたものが出ました。こちらはおそらくRGB接続だと思うので、X1twinよりかは意味のある物のように思います。でもビデオ接続だと知って「なにそれー」って思ったようなかすかな記憶も・・・。この当時のPC-Engineはソフトがカードだったので良かったのですが、この後CD-ROMドライブが出て、これがケーブル接続ではなくて一体型になるデザインだったこと、ソフトの主流がCD-ROMになっていったことで、ユーザーは泣かされたんではないかという気がします。

 印象深いX1として、X1Gがあります。X1GはCMがめちゃめちゃかっこ良くて、私は大好きでした。CMはパソコンサンデーの中でしかやってなかったんではないかという気がします。未だにもう1度見てみたいとよく思うものの1つです。

 また、X1には「立体視ボード」とかいう拡張ボードが出てました。パソコンサンデーで紹介されたのを見ただけなのですが、液晶シャッター式の3Dめがねで立体視するための物でした。これ専用のお絵かきソフトが付いていて、奥行き等を指定しながら絵を描くと、立体的に見える物だったと思います。とってもやってみたかったです。

 X68000には立体視端子が標準装備されていましたが、このようなソフトが出たという話は知りません。Compact当たりから端子そのものがなくなっちゃいましたし。


スペック

 X1最後の機種「パソコンテレビ X1 turboZ3」の資料があったので、そのスペックを書きます。(1989年)

CZ-888C-BK(本体+キーボード+マウス) 標準価格169,800円(税別)

など。




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