走り続けて

・Fujitsu FM-NEW7 -1985-

 友人が、NEC製パソコンを勧める周りの私たちの言葉を無視して購入したものです。

 このNEW7は、それ以前に出ていたFM-7の価格改定的な意味合いで出たパソコンで、性能は全然変わらないものだったと思います。タモリを使って、富士通唯一のMSX「FM-X」といっしょに宣伝していました。つないでデータの交換が出来るとかやっていたのですが、おそらく「両方ともRS-232Cが付いていた」というだけの話だったのではないでしょうか。
 見た印象は、「キーボードに黄色い筆箱がくっついているみたい」でした。性能的には、同時期のPC-8801やX1などと同じ様なものだと思います。しかし、他のほとんどの8bit機がCPUにZ80を積んでいたのに対して、FM-7シリーズはモトローラのMPU(6808かなんか。型番忘れた(^^;。)を積んでいました。今なら「CPUが違うとOSが・・・」という話になりますが、当時はCPUが同じでもメーカーが違えば全く互換性がなかったので、エンドユーザーには「CPUが他のパソコンと同じか」なんてあまり関係ありませんでした。

 FM-NEW7もやっぱりゲームしかしたことがないのですが、FM-7用のゲームはキーボードでやると、他のキーを押すまで前に押したキーの動作をし続けるものがほとんどでした。これはたぶん、FM-7はキーを押した瞬間しかキーを押したという信号が行かないためではないかと、思います。やりにくかったです。

 FM-7よりも前に、FM-8という機種があるのですが、FM-7と互換性があるのかどうかよく知りません。
 で、これ以降このシリーズは記憶しているだけで、FM-7、NEW7、77、77AV、77AV40、77AV40EX、77AV40SX(最後のは自信ないです)って感じで出ました。たぶんもっとあるでしょう。

 FM-77以降本体からキーボードが分離して、フロッピーディスクを内蔵するようになりました。
 77はたしか通産省か何かのグッドデザイン賞を受賞しました。キーボードをつなぐカールコードがまっ黄色で、そこがおしゃれだったとかなんとか・・・。正直私にはその黄色いコードがかっこわるくて嫌いだったんですが。(^^;
 77っていまいち影が薄かったような気がします。再び光を浴びるのは、やっぱり77AVからでしょうか。

 77AVはAVの名の通り、グラフィック機能を重視したパソコンになっていました。この時代はデジタル8色が普通で、PC-9801の16色が「きれい」だと言われている時代でした。X68000も出ましたが、こちらは「格が違う」感じがしてました。ところが77AV40EXは262144色同時発色という、「格が違う」X68000よりも遥かに多い発色数を出してきて、すごくびっくりしました。
 しかし実際には解像度が320x200かなんかで荒いため、X68000以上の画質とはいきませんでした。また、320x200=64000なため、「全部違う色を並べたって、26万色なんて出ないじゃん」なんて友達と言っていたりしました。
 あと、これはだいぶ後から知ったことですが、77AVってハードウェアスクロールの機能が付いていたらしいですね。AVってわりには、あまり宣伝してなかった機能ですね。

 77AV以降のコマーシャルには南野陽子を使っていました。南野陽子はこの後FM-TOWNSの予告CMまでやって、実際のTOWNSのコマーシャルでは降ろされてしまいました。

- 思い出のソフト -

FM-NEW7付属のゲーム(富士通)

 横スクロールのシューティングゲームでした。ゲートとかあったような気がしますが・・・。

ちゃっくんぽっぷ(ニデコ)

 内容はPC-6001mkIIの所に書いてあります。しかし、遊んだのはこっちが先でした。

フロントライン(ニデコ)

 縦スクロールシューティングです。途中で戦車に乗ったりする・・・んだったかな。

大脱走(キャリーラボ)

 ハーフサイドビューのアクションゲームです。守衛の追跡を交わしながら、爆弾を使って檻の中の仲間を助けるゲーム、だったと思います。ピストルとかもあったかな。

ルクソール(日本テレネット)

 これは77AV用ソフトです。普通の縦スクロールシューティングでした。背景がなんか、砂漠とか、そーいうのだったような気がします。


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