カラフルだった、あの頃・SHARP X1F -1986- 弟がお小遣いをはたいて購入したものです。X1Fはフロッピーディスクを内蔵しているタイプと、カセットテープデッキを内蔵しているタイプの2種類あったのですが、買ったのはカセットテープデッキのタイプでした。色はもちろんワインレッド。X1と言ったらこの色です。他にはホワイトタイプがあったと思います。一緒に買ったディスプレイは、富士通製のデジタルディスプレイでした。残念なことに色はグレー。妙に奥に長い形をしてました。 X1シリーズのテープデッキは、たしか、他の機種よりも高速に読み書きできるものだったような気がします。そして、パソコン側からプログラムで頭出しとか出来るものだったと記憶しています。この機能のおかげで、他機種ではフロッピーディスク版しかないようなソフトが、X1用だけテープ版があったりしました。 X1Fのキーボード端子は、普通のヘッドフォンステレオのジャックと同じもののようでした。「これだけでキーボードの情報を送れるのか。すごいなー」なんて思ってました。 このX1Fにはあとから5inchフロッピーディスクドライブとFM音源を付けました。FDDは2Dの1ドライブで、色は黒でした。ある時弟の友達がディスクを横向きかなんかに入れてしまい、全く取り出せなくなって修理に出したりしたこともありました。FM音源はX68000と同じチップを積んだなかなか良いもので、これ以後のゲームは多くがFM音源に対応しました。 最初のX1をよく「マニアタイプ」とかって言うようですが、これってSHARPが言っていたんでしょうか?その、マニアタイプの時から「パソコンテレビX1」とかって名前で売り出したように記憶してます。MZシリーズとは別の事業部が出したというのは有名な話ですが、やはりMZシリーズと同じ、ROM Basicを内蔵しない「クリーンコンピュータ」でした。ただ残念なことに、私はマニアタイプを全く見たことがありません。どんなデザインだったんでしょう。 X1は、シリーズを通しての完全互換も売りだったようですが、なぜかX1Dだけは仲間はずれになっているようでした。結構多くのソフトが「X1Dは不可」だったように思います。理由は未だによく知りません。X1Dはフロッピーディスクを内蔵していましたが、それが3インチフロッピーだったためか、結局見捨てられてX1Fから5インチフロッピーになってしまいました。仲間外れの原因はその辺から来ているのではないかと思っています。かわいそー、とか思ってました。 SHARPは合体ものが好きなことでも知られている(?)メーカーですが、X1twinもそんな中の1つでした。X1twinは、NECのゲーム機「PC-Engine」を内蔵していました。パソコンメーカーとしてはライバルなNECのゲーム機を内蔵してしまうということ自体すごい発想ですが、もっとすごい(?)のが、ただPC-Engineを内蔵しただけなパソコンだということです。X1twinのパソコン部分と共用しているのはおそらく電源だけで、コントローラーすら共用できなかったようです。ディスプレイはX1がデジタル8色なので、PC-Engine用のビデオケーブルをディスプレイテレビにつなげていたんでしょう。テラドライブのように、X1部分からPC-Engineの機能が使えるとかすると大変おもしろくて「さすがシャープ」って感じになったと思うのですが、本当に同じ箱に入っているだけな感じだったのが非常に残念でした。 印象深いX1として、X1Gがあります。X1GはCMがめちゃめちゃかっこ良くて、私は大好きでした。CMはパソコンサンデーの中でしかやってなかったんではないかという気がします。未だにもう1度見てみたいとよく思うものの1つです。 また、X1には「立体視ボード」とかいう拡張ボードが出てました。パソコンサンデーで紹介されたのを見ただけなのですが、液晶シャッター式の3Dめがねで立体視するための物でした。これ専用のお絵かきソフトが付いていて、奥行き等を指定しながら絵を描くと、立体的に見える物だったと思います。とってもやってみたかったです。 |
- スペック -X1最後の機種「パソコンテレビ X1 turboZ3」の資料があったので、そのスペックを書きます。(1989年) CZ-888C-BK(本体+キーボード+マウス) 標準価格169,800円(税別)
- 思い出のソフト -
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