消えるもの、残るもの

・このころのパソコン雑誌 -1983-

I/O

 当時その厚さにびっくりした雑誌です。ほとんどの記事がちんぷんかんぷんでした。
 その中にゲームソフトのマシン語ダンプリストが何ページにもわたって載っていて、意を決して打ち込み始めたこともあったのですが、あえなく挫折しました。

Oh!PC

 当時は読んだことなかったのですが、Oh!シリーズは難しいという印象がありました。友達が本屋で立ち読みしてて、別の友達に「おまえにそんなのわかるわけないじゃん」とかって言われていたのを覚えています。

テクノポリス

 超ムズ、激ムズとかっていう言い方を初めて見たのがこの本だったと思います。

コンプティーク

 パソコンと関係ない記事が多い雑誌だったです。

マイコンBASICマガジン

 このころからずっと読んでいる雑誌です。初めて買ったときは「スーパーソフトマガジン」とかなんとかというような別冊が付いている頃で、別冊の表紙はゼビウスだったように思います。
 ゲームの紹介などは、いわゆるあーしろこーしろな攻略記事でなく、どちらかというと読み物としておもしろい様に記事を書いてありました。また、ライターの個性を出しているというか、他の雑誌に比べてライターの顔が見えているような感じで記事が書いてあって、ライターに親近感がわく感じで、好きな雑誌でした。
 最近は残念ながら、「読むとこなくなったなぁ」という感じです。Basicプログラムが載っていること以外、ベーマガらしい記事が少なくなったように思います。個人的には見城さんがアーケードの記事を書いていた頃、あのころが1番読み応えがあっておもしろかったように思います。
 例えば、山下章のホンキでPlayホンネでReviewとかああいう記事が好きでした。このコーナーは本になったやつも買ったりしました。また、ゲームミュージックの作曲者へのインタビューみたいなコーナーが始まり、1回目にコナミが紹介されて、2回目以降を楽しみにしてたのに結局1回きりだったということもありました。
 最近の話ですが、一時期CD-ROMが付いていたことがありました。しかしWindows専用だったこと、値段が上がったことなどで売り上げが減ってしまったのでしょう、毎月付くとか書いてた直後に別の雑誌へと分離してしまいました。


・このころのほかのパソコン -1983-

 8bitマシン全盛時代、各社から互換性のないいろいろなマシンが発売されました。よく「群雄割拠の時代」だったなんて言われます。その中で特に印象に残っているものをいくつか。

SHARP MZ-1500

 他のパソコンの音源はPSG3声が多かったのですが、これは2つ積んでいるのか、6声出るようでした。
 しかし最大の特徴は、クイックディスクというディスクドライブを積んでいたことです。これは、見た目はフロッピーディスクに似ているのですが、ランダムアクセスが出来ず、シーケンシャルアクセスしか出来ないメディアでした。ですから速いカセットテープな感じでしょうか。「サンダーフォースが8秒でロードできる」とかって宣伝していたように記憶しています。
 このメディアはファミコンのディスクシステムにも採用されたのですが、パソコンではこれ以上普及しませんでした。

BANDAI RX-78

 あの、社会現象とまで言われた人気アニメ「機動戦士ガンダム」の名前を付けたパソコンです。詳しいスペックは知らないのですが、グラフィックをウリにしていたように記憶してます。しかし、何を思って「ガンダム」にしたんですかね。ネームバリューだけかな、やっぱり。

SONY SMC-777

 松田聖子が宣伝していたパソコン・・・だと思いました。これまた高いグラフィック能力をウリにしていました。

NEC PC-88VA

 PC-8801と互換性のある16bitパソコンとして発売されました。VA3くらいまで記憶にあります。
 PC-8801互換だったのですが、CPUとかがどちらかと言えばPC-9801に近かったらしく、マイクロキャビンなどはPC-9801用がPC-88VAにも対応してたりしました。
 性能的には、スプライトが使えたりして、多分にX68000を意識しているようにも見えました。また、たしかVA3あたりに4Mだか9MだかのFDDを搭載して話題になりました。メディアが手に入ったのかどうかが疑問ですが。
 これのユーザーに会うことなんてないだろうと思っていたのですが、大学生の時の知人が持っていて、「PC-88VAユーザーって本当にいるんだぁ」とか失礼なことを言ってしまったことがあります。


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© Saiey