「それにしても」

2001年12月3日  

 それにしても、天皇って不思議な存在だよね。もともとは政治権力の覇者、征服者、トップ、だったと思うんだけど。それがいつの間にか、ある意味日本人みんなが崇拝する存在になってる。別に、たぶん遙か昔から、天皇が奇跡を起こせたりする神様だとか思ってる訳じゃないと思うし、普通の人間の中の一人だってことはみんな知ってる。それなのに、たとえ政権が全然関係ない他の人に移っても、天皇は天皇として存在してる。ましてや現在は、何の権力もない、「象徴」というなんだかわかんない仕事をしながら、税金で生活してる芸能人みたいなもの。ただ「芸」と言っても、笑顔で手を振るくらい。なのに日本人は、皇室の人たちの一挙手一投足に一喜一憂してる。雅子さまに子供が生まれたって、喜んでる。うれしい気持ちになれる。自分も含めてね。
 もちろん、何とも思ってない人もいるだろうし、宮内庁と皇室に年間どのくらいの予算が付いてるのか知らないけど、天皇制をやめればそれだけの税金が浮くってこともわかってる。でもそんなことは言わずに、多くの人が素直に天皇や皇室を崇拝してる。まぁ、崇拝という言葉が正しいのかどうかはわかんないよ。でも、「伝統」と言えばそれまでだけど、良い国民性だなぁって思うね。
 山岡荘八の小説を読んだからってのもあるんだけど、こうして皇室の話題がでてくると、「もし、外国の人に『日本人にとって天皇って何?』って聞かれたら、なんて答えるべきか」なんてことを、たまに考えちゃう。「日本人の象徴(シンボル)」って答えても、別に間違ってないと思うんだけど、「じゃあどういうシンボルよ?」って聞かれたとき、答えに困っちゃうね。
 難しいけど、やっぱり宗教の一種なんだろうなぁ、と思う。ただ、他の宗教と違うのは、それを信仰したからといって天国へ行けるわけでも、病気が治るわけでも、運が開けるわけでもないってことかな。直接的な見返りはないんだけど、なんていうか、「癒し系の宗教」とでも言うのかな。そういうほんと、芸能人に対するファンの心理って言うか、そんな感じがするよね。
 そう、ファンだよ。日本人はみんな、天皇や皇室のファンなんだね。だから、皇室に良いことがあればとってもうれしいし、悲しいことがあれば悲しい気持ちになる。皇室の人たちが顔を見せるって言えば見に行きたくなるし、その行動・動向がとっても気になる。昔は少し違ったかもしれないけど、今の天皇・皇室に対する日本人の気持ちっていう意味では、そんな感じかも。
 そういえば外国でも王室がある国って結構あるみたいだけど、王室と国民の関係ってどんな感じなのかな?

それにしても
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2001年12月1日  

 雅子さま出産!いやー、めでたいね。もう37だっけ?だからもう子供は難しいかなぁってちょっと思ってたんだけど、良かった良かった。久しぶりになんだか明るいニュースだよね。
 で、女帝問題。まず、なんで女帝はだめって法律にしたんだろうって疑問が。まぁたぶん、それまでそのときの天皇や周りの、よく言えば意向、悪くいえば権力争いの中で次の天皇が決められてきたってことが多々あったから、もめないようにあらかじめ順序を決めてしまおうってことだとは思う。その時に「やっぱ男性」って話になったと。これって戦後からなのかしら?
 で、今まで女性の天皇って結構いたよね。だから歴史的にとか伝統的にとか前例がとか、日本人が好きそうな問題点は、クリアしてる。あとは、せっかく決めた法律なのに、女の子が生まれたからって安易に変えて良いのかって問題か。
 まだあわてることはないと思うし、2人目3人目の可能性がない訳じゃないし、今の皇太子が天皇になってからでも遅くはないと思うんだけど、自分的には、法律を変えても良いんじゃないかと思うよ。男性優先はそれはそれでいいと思うんだけど、とりあえず、天皇の子供優先ってことで、男の子がいなかったら、女の子ってことにすれば良いんじゃないかな。浩宮の次の天皇を秋篠宮にしたって、問題の解決にはならないしさ。

それにしても
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