スレッド作成 : Saieyさん
(1998/05/18 10:00:00)
Apple Macintoshシリーズについて。
iMac
Saiey さんのコメント
(1998/5/18 10:03:00)
どなたも作ってくださらないので、管理者自ら作ってしまいました。なんでもどうぞ。
で、iMac。あのマウスってなんか、評判悪かった初代TOWNS付属マウスにそっくりなような・・・。(^^;
じゃぁ、歴史から
あきよし さんのコメント
(1998/5/18 12:21:21)
あまりにも有名すぎるので簡単に・・・
Xerox の PARC (Paroalto Reserch Center)で Alto と、その上で走る「SmallTalk」を見て GUI に目覚めた Jobs が、その真似をして作ったコンピューターが「Lisa」です。
ところが、Lisa は失敗作でした。高すぎたのです。
そこで、ジェフ・ラスキンの「マッキントッシュプロジェクト」を乗っ取って Jobs は廉価版 Lisa をつくろうとします。
(注:本来、Macintosh は小さなテキスト端末コンピューターを作る計画でした)
安くするとともに、Lisa の OS で悪かった点も直します。
Lisa では、ちょうど Windows の Exploler のような「小さなアイコンと文字」のファイル表示だったのを、アイコン中心に改めます。
同時にファイルシステムに対する概念を拡充し、リソースの概念を入れることでデータとプログラムを分離し、国ごとのローカライズをしやすくします。
廉価にするため RAM を大幅に少なくする予定だったので、OS のほとんどを ROM に持ちます。
同時に、アプリケーションで良く使われるルーチンもここに収め、アプリケーションプログラムが少ないメモリで動くように工夫します。
最後の2つの改良・・・リソースとROM プログラムが、Mac を革新的なものへと変貌させました。
それらは本来の目的とは違うところで効果を発揮しました。
リソースはユーザーを混乱させるような大量のファイルを無くし、ROMプログラムは必然的にアプリケーションの使い勝手を統一したのです。
こうして、まったくの偶然で、「使いやすいコンピューター」Macintosh は誕生したのでした。
Mac とへその緒
あきよし さんのコメント
(1998/5/18 12:33:27)
Macintosh はまた、初期からネットワークを考慮していたことでも有名です。
LocalTalk 、もしくは PhoneTalk といった廉価なケーブルを使い、AppleTalk という独自のプロトコルで通信を行う場合、初代 Mac と最新型の Mac の間でも、なんのハードウェア拡張も、ソフトの追加もなしにネットワークを組むことが出来ます。
しかし、これは最初には考えられていないことでした。
初代 Mac の開発思想は「完全な個人用コンピューター」で、ハードウェアの拡張も出来ず、ネットワークを組むことももちろん出来なかったのです。
Jobs は、これを「個人の道具を、宇宙飛行士のように、へその緒のようなケーブルで繋ぐ必要はない」といっていました。
しかし、高価なプリンタである LaserWriter が発売されたとき、さすがに Jobs も各 Mac に1台ずつ接続するのは大変だと思い直しました。
そこで、「プリンタを共有するために」ネットワークを組めるように OS を拡張したのです。
元々 Mac では、プリンタをシリアルで接続しますから、ネットワークにはプリンタ端子を使いました。
この端子は初代から付いていましたので、新たなハードウェア無しに、すべての Mac がネットワークに参加できます。
複数台ではなく、2台でデータ交換をするときなどは、シリアルケーブルで接続するだけでよい、という手軽な仕様にもなりました。
#Mac のシリアルケーブルは、モデム接続だけでなくプリンタにも使用されるため、どこにでも1本くらいあるのです。
そのうえ、すべてのシリアルケーブルはクロスケーブルなので、ケーブル種類を気にする必要もありませんでした。
こうして、「Macintosh Office」という、各人の机に Mac のある近未来的 Office が語られるようになっていったのです。
まっくぅぅぅ
笹井シンヤ さんのコメント
(1998/5/18 15:08:18)
まだお昼食べてないっす。マックにでも行ってこようかな。
それはともかく。
いいマシンなんですが、最近のはデザインがダメダメですね。というかAppleがデザインするようなにってからなんですけど。
私は会社ではG3-233で、家ではAkiaの互換機を使ってます。
ありゃ、特に書くことないですね。ではまた。
マックを開け
あきよし さんのコメント
(1998/5/18 15:23:16)
そう、デザインがねぇ・・・
ちょうどそこら辺のことも書こうと思ったので、歴史の続き。
---
最初のMac は、「テレビのような家電品」として設計されていました。
ですから、部屋の片隅において違和感のない、非常に良いデザインが取られていましたし、中を開けるなんてことは考慮されていませんでした。
拡張性は、まったく無かったのです。
しかし、Jobs が会社を追われ、Apple// の売り上げが落ちてくる頃、Mac はまだ売り上げを伸ばせないでいました。
理由は、拡張性の無さです。
いくら「パソコンではないもの」を目指したといっても、事実上購入者はパソコンを欲しがっているので、拡張性を気にするのです。
たとえ、Macintosh が最初から必要なものをすべてもっていて、ユーザーのほとんどが拡張無しで満足しているとしても。
そして作られたのが、SE 、そして MacintoshII でした。
SE は従来のデザインを踏襲し、拡張性もそこそこのものでしたが、MacII は拡張性のために「パソコン」へと姿を変えていました。
分離されたディスプレイ。大きくてのっぺりとした箱。そして、それと引き換えの強力な CPU とメモリ。
MacII は、散々な悪口を言われながらもヒット機種となります。
MacII の特徴は、32bit カラーの QuickDraw(ロム内のグラフィックルーチン)と、電源操作が完全にソフトのみで行えるようになったことでした。
いつのまにか、Apple はすべての Mac を MacII に変えようとして、MacII のスペックの機種をも「Macintosh」の名称で売るようになりました。
そして、それと同時にコンパクトでデザインの良い筐体も、歴史の中に埋もれてしまったのです。
そして、PowerMac
あきよし さんのコメント
(1998/5/18 16:12:01)
MacintoshII 以降の最大の転換点は、CPU を 68000 シリーズから PowerPC シリーズに変えたときでしょう。
もともと 68000 のアーキテクチャにべったりと依存する形で書かれていた OS を、短期間で移植することは無理でした。
また、今までのアプリケーションが動かないのでは、どんなに強力な CPU であってもまったくの無意味となってしまいます。
そこで取られた方法は、強力な PowerPC アーキテクチャを使い、68000 をエミュレートすることでした。
この計画は成功し、無事に Mac は CPU の変更という難事業を乗り切ったのです。
しかし、現実にはいまでも 68000 のコードが OS のいたるところに残り、プログラムはエミュレータの上で動いている状態です。
いや、エミュレータを動かすだけならまだしも、PowerPC と 68000 の CPU を両方動かすために、アプリケーションが OS を呼び出すたびに、さまざまな調停を行うルーチンが実行時間を奪い取っているのです。
PowerPC は、常に Intel の CPU よりも速いことを売りにして来ました。
それは事実で、さまざまな演算テストでも、つねに Intel のチップを打ち負かしています。
しかし、68000 エミュレータの問題が残る MacOS 上での実際の演算速度は、Intel のチップよりも悪い性能しか出ません。
今も MacOS の 68000 コードを PowerPC コードに置き換える作業は続けられていますが、非常に険しい道のりです。
次の OS は、完全な PowerPC コードで書き直されることが決定していますが、そのために捨てなくては行けない資産も多く、これもまた、一かばちかの賭けになっています・・・
それでもマックが好き :-)
あきよし さんのコメント
(1998/5/18 16:54:01)
これは言っておかねば。
いろいろと Mac には悪い面もあるのよ。
特に、最後に書いたように 68k コード問題。速度を売りにするには中途半端なことになっています。
でも、僕はMacの「使いやすさ」が気に入っているので、速度なんてどうでも良いのです。
うちでは今でも 68 マック(LC575)を現役で使っていますし。
「5年たってもまだ現役」という安心感も、道具として使うには重要ではないかと思います。
#もっとも、今でも 286 の DOS マシンは現役で十分使えるし、問題は使う人の気構えだと思いますが。
勉強になるわ
ゆかりご さんのコメント
(1998/5/18 19:33:53 - E-Mail)
なるほどねー>Macの歴史
私が一番最初に見たMacというかAppleの機械は、確かCRTの下にカセットを入れたような・・・?
で、Macってよくフリーズしません?
DOS/V機よりも頻度が高いような?
?だらけだー
フリーズ
山崎 さんのコメント
(1998/5/19 01:44:43 - E-Mail)
7200/90についてきたのは悪名高き漢字Talk7.5.2でした。
不安定な事この上なく、毎日最低2回は爆弾が出るありさまで、爆弾は友達(笑)って感じでした。
でも今はOS8を使っていて、それほど不安定な感じは受けません。
爆弾
あきよし さんのコメント
(1998/5/19 10:14:00)
悪名高いですねー (^^;
Mac を敬遠するひとのほとんどは、この「爆弾」のショックによるものではないでしょうか。
でも、Win より多いなんてことはないですよ。
・・・山崎さんの言うように、不安定なバージョンもあったけど、基本的にそんなに問題ないです。
えーと、Netscape であまり大きなページをロードしつづけると、不安定になりやすいかな?
これは Netscape のプログラムにバグが多いせいですが。
あと、やたらと機能拡張を入れすぎると、不安定になりやすいですね。
不安定になったら、再インストールをお勧めします。
Winだと再インストールはハードディスク全部を入れ直すことになるけど、Mac はシステム関連だけ入れられるので、気軽ですよ。
Win だと、おかしくなってもシステムは「おかしい」と自分から言うことが無くて、そのうち使用者が自分で諦めて電源切るから、ハングアップが印象に薄いんだよね (^^;
iMac
あきよし さんのコメント
(1998/5/19 10:40:49)
あー、Saiey さんが最初に書いている「iMac」って何のことやらわからなかったのだけど (^^; 昨日発売のパソコン雑誌を読んで、やっと理解しました。
良くも悪くも、初代 Mac の再来という感じですね。
僕が見た写真では、画面に「Hello (again)」と書かれていたのが笑った。
#初代 Mac の広告などでは、画面に「Hello」と書かれているのね。
ここからも、初代の再来を感じるわけです。
デザインがコンパクトになったこともありますが、拡張性のなさ(まったく無いわけではないけど)というのも初代っぽいです。
ADB もないし、SCSI も無いんですよね。「USB があるから大丈夫」といわれても、Mac 用のほとんどの周辺機器は ADB 使っているし、ハードディスクを増設するのも大変なわけです。
まぁ、「余計なものを付けてもらったら、トータルデザインが崩れる」という、デザイン重視の主張かもしれませんが。
爆弾
Saiey さんのコメント
(1998/5/19 14:11:22)
WinとMacで、自分の使用頻度を考えると、Macは落ちやすいなぁって思いますね。私の場合。
特に、OS8ではだいぶ改善されましたけど、Macってアプリが落ちると、たとえそれをOSが捕まえていても、OSに復帰できることってひじょーーーにまれに感じます。だから、余計にそういう印象があるのかもしれません。
そーいえばMacOS X。9はラプソディーだという意味なんでしょうけど、でもほんとはOS-9とごっちゃになるから避けたんでしょうね。きっと。
そーいえば
あきよし さんのコメント
(1998/5/19 14:24:10)
爆弾ってそんなに出ますか?
私はここしばらくあっていませんが・・・
もっとも、OS に復帰できないで他のソフトを道連れにする、というのは確かにそのとおりです。
そういえば、最近は自分でプログラムする都合で、MacsBug を入れているので、爆弾が出る代わりにデバッガ画面になります。
ここで es してやれば OS に復帰できる可能性が高い、というのもあります。
まぁ、その後は再起動したほうが良いのですけど。
#もちろん、最近私が爆弾にあっていないのはこのせいではなく、本当にエラー終了が少ないのよ。
MacOS X ってなんですか?
MacOS X
Saiey さんのコメント
(1998/5/19 14:39:56)
次のMacOSのことです。Xはテン。つまり10です。
詳しくは↓をどうぞ。
→ MacOS X
OS X
笹井シンヤ さんのコメント
(1998/5/19 15:15:41)
なるほど、OS/9とごっちゃになるっていうのは気付かなかったですね。
OS/2とごっちゃにならなかったのは、当時はSystem 2だったからか(笑)
なるほど
あきよし さんのコメント
(1998/5/19 16:50:01)
Rhapsody、期待していたけどかなり無理が多いのも感じていたから、「移行するユーザー少ないだろうなぁ」とは思っていたけど、やっぱやめるのね。
で、そのかわりが MacOS X ですか。
古い API を捨てますか。今のソフトと互換性をとりつつ、先進的な機構を取り入れますか。
でも、それって開発に失敗した(旧)OS8 がやろうとしていたのではなかったっけ?
MacOS は、かなり老朽化した OS です。
特にそれを感じるのは、無理矢理拡張を繰り返したことがありありとわかる構造体を見るときです。
構造体というのは、そのまま API に直結しています。API というのは互換性をとるときに一番重要な部分です。
今までのソフトが動く、ということは、老朽化した構造体を残すということに他なりません。
そういう意味で、過去の資産をばっさり切り捨てて、「昔のソフトは API エミュレーションして動かしてね」という Rhapsody の潔さにひかれていたのですが・・・
やめるの?
笹井シンヤ さんのコメント
(1998/5/19 17:03:04)
RhapsodyはRhapsodyで残して、MacOSの後継がXだとおもっていたんですが。
なるほど
笹井シンヤ さんのコメント
(1998/5/19 18:18:07)
「行き詰まった」と発表してるんですねぇ、Jobsが。あらら。
何回行き詰まってるんだか。こまったちゃんですねぇ。
行き詰まり
ゆかりご さんのコメント
(1998/5/19 18:39:10)
旧態依然とした体制を打ち崩すには、互換性を断ち切れ。てなわけにはなかなかいかないよなー。
ニンテンドーじゃあるまいし
opentransport
山崎 さんのコメント
(1998/5/19 19:07:42)
OTのバグでメモリを開放しないっていうのがありますよね。
これってうまく回避する方法ってないのでしょうか?
TCP/IPを使うときに読み込むっていう方法があるらしいですが、これをするとシステム立ち上げるたびに接続にいって、非常に不都合が多いです。
Rhapsody
山崎 さんのコメント
(1998/5/19 19:13:09)
これが出たらマックを買い替えようと思っていたら、出なくなっちゃいましたねー>どうすんべ
結局革新的技術より、互換性。
Appleの苦しい事情がありありですね。
音楽に関連した名前を付けるのもやめてしまったようですし、だんだんJobsな方向に向かってますね。
Mac
ma3 さんのコメント
(1998/5/19 20:02:56)
一応まだ現行機種だけに、皆さん色々と思い入れがあるようですね(^^;)
私はMSX、88、98、X68K、TOWNS、ATは何となくわかっても、Macだけはよくわかりません。
何か、手が出せない(^^;)
でもピザボックス型はかっこいいと思います。
個人的にはパソコンデザインのランクで、5本の指に入ると思ってます。
あ、誤解させた
あきよし さんのコメント
(1998/5/19 20:31:44)
Rhapsody 自体はなくなるわけでも、あきらめたわけでもないです (^^;
ただ、「サーバー用途向けに軌道修正」は、事実上あきらめたということだよなぁ・・・
互換性で苦しんでいるのは、Mac だけでは無いと思っています。
MS も、ファイルシステムでかなり苦労しているでしょ (^^;
OT のバグ
あきよし さんのコメント
(1998/5/19 20:38:43)
Mac ユーザー以外の人向けに、OT の説明から。
かなり上に書きましたが、Mac には、かなり昔から AppleTalk という通信プロトコルがありました。
その後、時代の流れで TCP/IP も取り入れられ、TCP/IP のパケットで AppleTalk のデータをやり取りする、AppleTalk-IP というプロトコルも考え出されました。
さらには、ダイアルアップ接続のための PPP プロトコルも、わかりやすくサポートする必要が出てきたのです。
これらは、すべて別々のドライバとして用意されていましたが、それではあまりにもややこしいので、統合して使いやすくしたのが OpenTransport です。
ところが、1から書き直したのでバグだらけで不安定だったのです。
「メモリを開放しないバグ」もその1つで、ダイアルアップ接続とかをしていると、システムメモリが見る見る減ってハングアップします。
で、現在でもそのままなのかな?
バージョン上がって結構安定してきていると思ったのだけど。
個人的には最近ダイアルアップを使用しなくなった(メールは携帯機で読むし、ネットサーフィンは会社から。ダイアルアップするのはページ更新時のみ)ため、全然問題は出ていませんが・・・
依然は、Netscape を使用した後は必ず再起動を心がけていました。
特に、Netscape 使用直後に PhotoShop を使うのは御法度でしたね。
#全然答えになっていませんね。
おっ!早速できてる、できてる
よし坊 さんのコメント
(1998/5/21 05:59:56)
Mac人の皆さんこんにちは
#っていつものメンバやね(笑)
あのー、私SE/30オーナーなんですけど、Powerな皆さん仲間にしてくれます?
#やっぱりMacはユーザーってよりオーナーですよねっ
いやーやっぱり仕事で使うMacって感じでMacII以降はちょっとオーナーから遠ざかっています。
今後もちょこちょこ見回りにきますのでOld Macな話題の時はぜひ呼んでください。
話変わって、ディレクター6.5がQT3サポートしましたよ>笹井シンヤさん
これで一安心ですか?ってもう知ってるか。失礼しました。
あとちょっと残念なのがクォーク4.0がWinもサポートするようになったこと。この影響でMac版の性能が落ちない事を祈ります。
「Macintosh (1)」へ続く。