BPS





No.97-7
1998/6/15-11:24

MULE の面白さ

牢 あきよし さん

長くなるので、ルールとゲームのノウハウを分けて書きます。

MULE の面白さというのは、この単純なゲームが、非常に面白い経済効果をしっかりとシミュレートしている事です。

まず、生産を行うときは、土地により向き・不向きがあります。向いていない土地での生産は、悲しい結果となる事が多いです。

しかし、多少向いていないくらいなら、隣の土地と同じ物を生産したほうが良い、という特徴もあります。
大規模経営は、コスト削減になり経済的に優位なのです。宝石の採掘ですら、鉱脈はつながっているという特徴があるため、この法則を適用できます。
(もちろん、鉱脈を外れてしまうと生産高0になりますが)

自分を優位に立たせ、相手の土地を分断する土地の取り方が、このゲームのキーとなります。
(ルールで言い忘れましたが、土地も売る事ができます)
(ここら辺は、「土地を続けて取ればホテルを建てられる」という、モノポリーに通ずるものがあります)


つぎに、ものの「値段」の面白さです。
ゲーム中、一番高価なのは宝石だという事になっています。しかし、だからといってみんなが宝石を生産し始めると、バブル経済が起こって惑星の評価が落ちるのです。

ゲーム中、食料は人間の行動時間、エネルギーは生産に必要なものとなっています。
そのため、これらを持たないプレイヤーはそのターンでほとんど行動できません。みんなが宝石を作っていては、共倒れなのです。
かといって、一人が作っていれば良いというものではありません。それは独占企業であり、値段が高くなってしまいます。

特に面白いのは鉄鉱石です。
鉄鉱石は非常に安いので生産してもあまり得はないのですが、実は MULE は鉄鉱石によって作られるのです。

鉄鉱石が店に渡れば、MULE を生産してくれます。しかし、鉄鉱石が無ければ労働力である MULE が無くなり、土地をあまらせてしまう事になります。
この時、MULE の値段は急沸し、店の鉄鉱石の買い取り値も高くなります。

じつは、これを狙って MULE を買い占める事ができます。
自分の土地以外に離された MULE は逃げてしまうため、街で MULE を買っては逃がす、ということを行えば、多少の損はありますが、次のターンで鉄鉱石によってそれ以上の利益を得られるのです。
(もちろん、自分が鉄鉱石の独占企業だとしての話です)


このように、MULE は単純でありながら非常に奥の深いゲームです。

うーむ、せっかく4人分の端子があるのだから、NINTENDO64 に移植希望 (^^;





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