機械の言葉に
心ときめいて 

(3/6)

 プログラムはほとんどBasicで作りましたが、マシン語も少しやりました。Basicプログラムのサブルーチン的なもの、例えばスクロールとかを作りましたが、結局それを使ったものは完成しませんでした。

 PC-6001mkIIにはアセンブラを持っていなかったので、ハンドアセンブルでやってました。ハンドアセンブルというのは、ニーモニックでプログラムを書いて、それを変換表を見ながら1つずつマシン語(16進数の数値)に手作業で変換するやり方です。出来上がったらそれをBasicのData文の形にして実行できるようにしてました。

 その後、オールマシン語でシューティングゲームを作り始めました。しかし、自機が動いて弾を出すところまではできたのですが、敵の動きを作り出したところでハンドアセンブルに限界を感じて挫折してしまいました。この時にはもうMSX2を持っていたこともあり、これがPC-6001mkIIの最後のプログラムになりました。

 この後にでたPC-6601は、1Dの3.5inchフロッピーディスクが搭載されていました。3.5inchはまだとっても珍しかったので、友達とお店でイジェクトボタンを押したりしていたら「触らないでください」って、店員さんに怒られてしまったこともあります。(^^;

 その他の基本的な機能は6001mkIIと変わらなかったようですが、音声合成に音階をつけることができるようになっていました。店頭デモでペンギンが「なつかしーいー、いたみだーわー」と、スイートメモリーを歌っていたのがひどく印象に残ってます。

 その後、PC-6001mkIISRとPC-6601SRがほぼ同時に出ました。黒いmkIISRがとってもかっこよかったのを覚えています。

 SRではグラフィック機能が強化されて、FM音源も搭載されていたようでした。また、音声合成をBGMと同期させて歌うこともできたようでした。しかし専用ソフトが出たという記憶はありません。

 PC-6601SRは、「Mr.PC」とか「六本木パソコン」とかいうニックネームで武田鉄也が宣伝してました。当時は六本木がトレンドだったからでしょう。「みすたーぴーしー。ぴしぴしぴーしー」とかってCMだったと思います。

 PC-6601SRはキーボードをワイヤレスにもできて、専用ディスプレイTVをつければ、キーボードがリモコンにもなるというすごいパソコンでした。色は黒と赤があったと思います。フロッピーディスクも1DDになっていました。

 しかし残念ながら、P6シリーズはこれで終わってしまっています。この後この様な音声合成チップを標準装備したパソコンは聞いたことありません。

 時は流れて。
 PC-6001mkIIを引退させて6年後くらいでしょうか、あるお店かなにかのTVCMで、「最新パソコンもどーこー」ってやっているのがあったのですが、その時に画面に出ていたのがなんと、PC-6001mkIIフルセット!。いやー、びっくりしました。ホワイトタイプの本体に、CRT、プリンタ、FDD、拡張FDD、タブレット、データレコーダー、ジョイスティックと、すべてNEC純正品でそろえてありました。ビデオでも撮って保存しておけばよかった・・・。CMは福島ローカルだと思います。

 このページの写真を撮るために、物置からPC-6001mkIIを出してきたのですが、電源を入れたところ、一瞬電源ランプが光った後「バチ!」といって電源ランプが消えてしまい、2度と付かなくなりました。あの世へ逝ってしまったようです(T^T)。

 さようなら、P6II。ありがとう、P6II。(;_;)/~~


記憶しているスペック




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