その旋律に
心打たれて 

(2/6)

 描いた絵は、GUNDAMとかZ GUNDAMとかνGUNDAMとか・・・(^^;。これらは線で描いて色を塗っただけの単純な絵で、光の当たり方を一応考えて、面ごとに明るさの違う色で塗ってあったのですが、たまたま遊びに来た友達にそれを見せたところ「どうやってるの?」と聞かれてしまいました。私にはどうしてそういう疑問が出てくるのかが理解できず、「こういう色で塗っているからだ」としか答えられませんでした。その友達は当時ファミコンしか持っておらず、ファミコンの画面くらいしか見たことがなかったため、面ごとに微妙に違う色で塗られているのが何か特殊な技法を使って表現したことのように思えたようです。

 やがてMSX2がファミコンとは比べものにならないほどのグラフィック能力を持っていることを理解すると、友達はMSX2を買うことを宣言、数週間後には私を伴ってMSX2を買いに行きました。

 友達が買ったのはPanasonicの、機種名を忘れてしまいましたがFS-A1にFDDを内蔵したモデルでした。外見は分厚いA1。普段F1XDを見ている自分にはひどく格好悪く見えました。最悪なのがFDDで、キーボードの下手前の非常に狭い・薄い位置に付いていました。そのためメディアの出し入れがしにくく、買った友達も「使いにくい」と言っていました。

 ただし良いところもあって、定価がF1XDと同じなのに、こっちは第一水準漢字ROMを内蔵していました。友達はこの点を見てA1を選んだ様です。

 その後この友達はMSX2でお絵描きをしていましたが、やはりMSX2では満足できなくなったらしく、1年後くらいにX68000を購入してました。

 MSXにはPC-9801シリーズ用のハードディスクを付けるためのインターフェースカートリッジが出ました。私は一応ハードディスクという物は知っていたものの、実際に見たことはありませんでした。ところが友達が「え、ダイクマに売ってるよ。500円くらいだったかなぁ」とか言うんです。私はダイクマにハードディスクが売っていたのなんて見たことありませんですし、ましてや500円なわけはありません。

 よく話を聞いたところ、どうやらその友達は「2HD」のフロッピーディスクを見て、HDと書いてあるのでそれがハードディスクだと思ったというオチでした。

 それまでMSX2は自分の部屋のテレビにビデオケーブルでつないでいました。しかしそれではにじんでしまって、MSX2のもっとも解像度の高いモードでテキストを読むことがかなり困難でした。ゲームをする分にはあまり関係ないのですが、プログラムを組むときなどはやはり画面に出来るだけたくさんの文字が見えた方が便利です。

 雑誌の広告を見ていたところ、富士通のFM-77AVシリーズ用のディスプレイテレビが在庫処分か何かで安く売っているのを発見したので、それを購入することにしました。使っていたテレビをまたまた弟に9800円で売り、RGBケーブルとともに通信販売で購入しました。4万円代前半だったと記憶しています。

 型番は忘れてしまいましたがシルバーグレーの15inchディスプレイテレビで、RGB21ピンとビデオ入力が1つずつ付いていました。もちろんリモコン付きです。

 ところが機械そのものは正常だったのですが、前面のスイッチ部分を隠すカバーが付いていませんでした。使用に特に問題はないのですが、一応クレームを入れたところすぐに送ってくれました。その時、お詫びのつもりなんでしょうが、一緒になかなかかわいい犬のぬいぐるみが入っていました。どうも何かの商品のおまけの余った物のようでした。結構好きなので、なかなかうれしかったのを覚えています。

 プログラムは相変わらずBasicで作っていました。私がいつまでもBasicをやっていた理由は、1つにはやはりベーマガの存在がありました。マシン語を使ったプログラムも載りますが、基本はやはりオールBasic。発表する場があるというのはやる気が出るという意味でも重要なことで、その場であるベーマガがBasicをメインとしているために私もBasicをやっている、という感じでした。もう1つの理由としては、私の向上心のなさというか、めんどくさがりやの性格というか。不幸なことに、直接の友達に自分よりパソコンやプログラミングに詳しい人に出会えなかったため、Basicでプログラムが組めるという時点で満足してしまっていた感がありました。




TOP
HOME

©Saiey