「イタリア」

2003年11月28日  

 「大英博物館の至宝展」を観に東京都美術館へ行く。いやー、上野公園なんてむかーしパンダを見に行ったとき以来かも。
 しっかし、事前にホームページで混雑状況とかが載ってるのを見たからわかってはいたんだけど、ほんとに入場に行列作ってるのねぇ。これ始まってからもう1ヶ月以上たつし、平日の昼間なのに50分待ちだって。昨日ホームページ見たときは90分待ちだったからまだマシとはいえ、ねぇ。はぅぅ。
 今まで美術館に並んだのなんてイタリアでくらいかな。暇つぶしにiモードでもと思ったら圏外だし。やっと順番が来ても案の定中も人だらけ。はぅぅ。
 展示は、世界をいくつかの地域に分けてそれぞれで歴史を感じる展示物を並べるのと、もともと大英博物館創立250周年記念って事もあって大英博物館の歴史や関係資料なんかも結構並んでる。日本の物もあって、いくつか絵が並んでたり。
 ミイラをはじめとして1つ1つは結構興味深い物があったと思うんだけど、なんか物足りない感じではあるね。なんでかっていうと、たぶんテーマが「大英博物館」だからだと思う。まずそもそも大英博物館関係の資料とかはあんまり興味ないよね。さらに普通企画展っていうと、例えばエジプトならエジプトの物がいっぱい見れる。ところがこれは大英博物館がテーマで大英博物館には世界各国に関するこんな物があります、って展示だから、それぞれに対する展示物が少ないし、掘り下げ方も浅いものが寄せ集められてる感じがしちゃう。だから、つまらないんじゃなくて物足りない。
 ただでさえ展示物を見て回るのって疲れるのに、行列と人混みでぐったり。でも、国立博物館の方で「伊能忠敬と日本図」って展示をしてるみたいだったから、気力を振り絞って行ってみる。
 伊能図ってはじめて生で見たけど、やっぱすごいねぇ。忠敬が全部歩いたわけじゃないんだろうし何人で作業したのか知らないけど、コツコツコツコツ測量してこんな精密な地図を作り上げちゃうなんてさ。絵としてもきれいだし、それにこんなに大きいとは知らなかったよ。
 ついでにとなりでやってた「大徳寺聚光院の襖絵」も見物。襖絵とかけっこう好きなんだけど、でもこれはモノクロなせいもあってかイマイチぴんと来なかったね。
 そんなんでおしまい。国立博物館は平常展も結構見る物ありそうでおもしろそうだから、今度また来ようかな。

イタリア
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2001年8月31日  

 まずは自由の女神。早く行って並んで、チケットをもらわないと女神の上の方まで登らせてもらえないよって聞いたから、また早起き。7時過ぎにはバッテリーパークのクリントン砦についたかなぁ。それでももう何人も並んでたよ。8時だか8時半だかに門が開いて、フェリーチケット販売開始。買ったらダッシュでフェリー乗り場に並ぶ。並ぶとは言っても何列かにきちんと並んでるわけじゃなくて、何となくごちゃごちゃっと固まってる感じ。すぐに行列客相手のストリートパフォーマーがいろいろはじめて盛り上げてくれるのは、日本ではあまり見ない光景だよね。
 しばらくするとフェリーがやってきて、乗り込み開始。フェリーチケットと引き替えに、ピンク色のチケットをもらった。「Crown Ticket」って書いてあるから、これがどうやら冠の所まで登るためのチケットらしい。
 今日はなんだか曇りで、天気がいまいちなんだよなぁ。だから、せっかくの船からの景色も、今一歩。フェリーは女神様の正面から後ろへまわって、船着き場へ到着。女神様の後ろ側に大きなテントがあって、そこの左右に行列用のしきりが付いてる。真ん中がまっすぐな通路で開けてあるのは、帰る人とか、車いすの人が通れるように、なのかな。
 女神様は、台座の所まではエレベーターで上がれるんだけど、冠の所まで上がるときは、下から階段で上がらないといけないらしい。またしてもセキュリティチェックの後、300段以上ある階段スタート。う〜ん、なんかイタリアのジョットの鐘楼とかの悪夢がよみがえる。しかも今回はただでさえワシントンで足が痛くなってるのにー。
 はじめは調子よく登ってたんだけど、やがて前が詰まって止まったり進んだりのゆっくりペースになった。そーいえばせっかくもらったチケットを渡さなかったなぁと思ってたんだけど、エレベーターで上がれる台座の上の所まで行ったら、そこでチケットを要求された。そーか、チケットがなくても階段で台座の所まで来る人がいるからってことなのかな。
 台座の上からは、女神様の中を登る。どういう構造になってるのかなぁと思ったんだけど、女神様は、縦横に組まれた鉄の骨組みに、女神の形に折り曲げられた鉄板がたくさん貼り付けてある、鉄製の張りぼてって感じみたい。鉄板同士はリベットみたいなので止められてる。だから、大仏みたく鋳造ってわけじゃないみたい。あ、鉄板って書いたけど、骨組みはともかく、外装まで鉄かどうかはよくわかんない。
 登っていくと、だんだん階段が狭くなる。途中からすごく細い螺旋階段になって。冠まで後もう少しっていう超狭いところでは、女神様のお顔の裏側が見れたりして。で、頂上。思ったよりは広い。でも、少し見物したらさっさと降りないと次の人があがれない程度には狭いし、あまり長く居座ってると、カメラかなんかで監視してるみたいで、さっさと降りろ的放送がかかってしまうみたい(英語でよくわからない)。
 冠からはフェリーとか見えるんだけど、ガラスがあまりきれいじゃないから、イマイチかなぁ。挙げている右手も見えるんだけど、たいまつは見えなかったと思う。そーいえば、かなりゆっくり登ってきたせいか、足は全然大丈夫だったわ。
 で、降りる。こういう場合、降りる方が怖いんだよねぇ。よいしょよいしょと降りて、台座からまた見物。うーん、結構並んでるねー。下まで降りて、女神様の周りを一周。みんな手に何かを持って、女神様と同じ格好して写真撮ってる。若い人も、おじさんも。あははは。
 みやげ物を見た後、フェリーでエリス島へ。移民博物館があるんだけど、建物の雰囲気はすごくいいんだけど、中の展示自体はあんまり…。すぐに見終わって、またフェリーに乗って、バッテリーパークに戻った。
 地下鉄でワールドトレードセンターへ。ツインタワーの展望台へ行きたかったんだけど、駅から出るための案内板を見ると、ワールドトレードセンター1〜7くらいまであって、それぞれ方向が違う。う〜ん、どっちへ行けば良いんだ??しょうがないから一番近そうな所から外へ出て、ツインタワーを探す。なるほど、ワールドトレードセンターってツインタワーのことかと思ってたけど、いくつかのビルが固まったこの一帯全部のことをいうのね。
 Observatoryとかって書かれてた方のビルへ入ったら、チケット売り場みたいな所があって、そこに行列ができてる。ここだなというわけで、並ぶ。30分くらいで窓口に到達したんだけど、普通大人いくらとかメニューが書いてあるのに、何も書いてない。あれ?って思ったら、窓口のおっちゃんが、「上に行くのかい?それはここじゃないよ。あっちだよ」ってな身振り。オーマイガー(泣)。
 指さされた方、ちょうどビル内の対角線の所に、ポップな感じに飾られたチケット売り場が。こっちかー。はうぅ。で、並んだら、思ったよりも全然すいてて、15分くらいで買えて、中へ。またセキュリティチェックして、なぜか手の甲に赤いはんこを押されて、エレベーター。
 展望室はガラス張りで、通路より1段下がったところに座って外を見れるようになってたりする。うーん、高いねぇ。でも、ミッドタウンにあるエンパイアステートビルに比べると、ロウアーマンハッタンにあってまわりに高いビルが少ないこっちの方が、遠くは見えるんだけど、ニューヨークの景色としてはイマイチつまらないような気がする。曇ってたってのも、あるかなぁ。それでも自由の女神が見えたけどね。
 ぐるっと回ったらエスカレーターがあったから、乗ってみると、なんとビルの屋上へでれるのね。すっげー。完璧に1番てっぺんにでれるなんて。ここに出れる建物って、珍しいよねぇ。今日は大丈夫だけど、風とか強いと怖そー。
 地下鉄で1駅戻って、トリニティ教会。あー、いいわー。こういう大きめの教会は良いよねー。ぐるっと中を見物して、座ってその静かな雰囲気を味わって。なんかイタリア行って以来、古い教会系が好きになっちゃった。
 そのまま歩いてウォール街。ニューヨーク証券取引所を見学しようかと思ってチケットをもらったんだけど、その時間まで2時間近くある。うーん、そこまで興味はないし、近くに時間つぶせそうな観光ポイントもないから、やめ。
 とりあえずロウアーマンハッタンで見たいところは全部見たし、でも時間はまだ早いし、どーしよっかなー。そーだ、というわけで、明日行こうと思ってた国連に行ってしまうことに。地下鉄でグランドセントラルステーションまで行って。でもまだ結構距離があるんだよね。バスに乗ってみようかなーって思ってバス停に行ったら、ちょうど目の前で行っちゃったバスがそーだったらしい。がーん。少し待ってみようかなって待ってみる。なんとなーく、怪しい雲行き。と思った瞬間、いきなし「どっかーん!」って感じに雷が。うおー、びっくりしたー。そばに立ってた西洋人のお姉ちゃんが「雷雨が来るのかしら?」ってなことを言ってきたから、首を傾げてほほえみ返し。(^^;
 次のバスが来そうにないから、歩き。てくてくてくてく。国連の前でビジター用入り口に向かって歩いてたら、正面のビルに落雷するのが見えて、次の瞬間「どかーーん!!」。自分も含めて、周囲にいた人たちみんながすげーびびる。ほえー。やべー、傘持ってきてないや。でも、上を見ると青空なんだよねぇ。変な天気。
 セキュリティチェックして中へ入って、見学ツアー申し込みの所へ並ぶ。英語のツアーを覚悟してたんだけど、日本語ツアーがちょうど15分後に予定されてたから、「じゃぱにーず!」って言って、日本語ツアーを予約。で、ベンチに座って待ってたら、なんか周りの人はみんな細長いシールを持ってるんだよね。自分はそんなのもらってないけど、いいのかな?とりあえず、時間が書かれたレシートを持ってるし。
 時間になって、放送があったからそこへ行って中へ入ろうと思ったら、やっぱりシールがないってことで止められてしまう。はうー(泣)。相手は日本語のわからない姉ちゃんだったけど、レシートを見せて、シールなんかもらってないよって日本語で(^^;繰り返してたら、人数を数えて不正じゃないことを確認した上で、シールをもらってきてくれた。ほっと一息。これで入れてもらえなかったら、泣くに泣けないよ。申し込み直しても英語だし、高いし。
 中の見学。いくつかある、大きな劇場のような会議室と、各国からの「贈り物」を見て回る感じ。会議室に着くたびに、そこに座ってどんな会議をするところかの説明がある。この旅唯一の日本語ガイドだったし、なかなか勉強になった、気がする。会議室もそれぞれどこかの国の贈り物なんだけど、それ以外にも、ほんとに贈り物っぽい贈り物が展示してある。中国の大きな象牙の置物とか。あと、戦争の悲惨さみたいなのを訴えてる展示コーナーがあって、そこに広島だか長崎だかから送られたという、背中から原爆を受けて背中だけ焼けこげてるっていうお地蔵さん(?)があった。正面と背中の違いで原爆の威力のすごさを表そうっていうことらしいんだけど、正直言ってそれほどすごい焼け方に見えなくて、インパクトが少なくて、逆効果のような気がしたよ。なーんだこんなもんかって感じ。
 見学終わっておみやげ屋さん。なんか結構たくさんいろいろ売ってるお店だった。お、国連チョコを発見。おみやげはやっぱチョコレートが無難かなぁと思ってたけど、以外とみんなに配れる感じのが売ってなかったんだよね。というわけでいくつか購入。でもさ、ラスベガスでも同じ感じにパッケージされたチョコが売ってたけど、こんなに高かったっけ?っていうか、たけーよ。
 外に出て、でも雨とか特に降ってなくてほっと一息。59STまで地下鉄乗って、トランプタワーがあるあたりを目指す。ナイキタウンを見物して、トランプタワーの外観見物。うーん、ビルの途中に細かな段差があって、そっから木が生えてるよ。変なビル。で、中に入ったらバフェっぽいレストランがあったから、ここで夕食にしようかなって思ったんだけど、時間が早いせいかおやつ系しか料理がない感じで、断念。
 カーネギーホールを目指しながら、なんか食べられるところを探す。そしたらなんか、いろんなパン系の食べ物とかを買って、店の中で食べられるところがあったから、そこでお食事。結構高かったけど、それなりにおいしかった。で、おいしそうなケーキやクッキーが並んでたから、ホテルで食べようかなって、クッキー4枚。そしたら6ドル以上取られた。たけー。
 ホテルでクッキー。うぉ。これはおいしい。アメリカのクッキーって強烈に甘いんじゃないかって思ってたけど、そんなことなくて、とってもおいしかった。高いだけのことはあるじゃん。うんうん。

こないだ イタリア
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2000年9月16日  

 さて、実質的な最終日、ローマ。ホテルからバスでヴァティカン宮殿のそばまで行って、降りる。うおー。もう並んでるよ。壁に沿ってかなりの行列。フィレンツェとかでもそうだったけど、美術館に入るためにこれほどの行列がいつもできるなんて、日本じゃ考えられないねぇ。というわけで列の最後に並ぶ。添乗員曰く「今日はまだ列が短いですねっ」だって。そーなの?待ってる間も自分たちの後ろにがんがん列がのびていく。でも、開館後30分ほどで入れたから、確かに短かったのかもね。
 中でチケットを受け取って入ろうとしたら、なんと空港と同じX線&金属探知のセキュリティチェック!!ほぇ〜。厳しいー。しかも、空港ならたいていカメラとかはX線を通さないようにできるのに、ここではX線のベルトコンベアに放り込まれてしまった。さらに自分はここで手間取ってしまって、ツアーのみんなからはぐれかけてしまう。はぅー。すぐに追いついたから良かったけどさぁ。ヴァティカンのいぢわるっ。(泣)
 宮殿の中は長い廊下のようになってて、その壁といい天井といい、すべてすばらしい絵と装飾で埋め尽くされてる。しかも天井は軽くライトアップされてて……美しい。。。そのあとシスティーナ礼拝堂へ。ここにはあの有名なミケランジェロの「最後の審判」がある。体育館のような広い部屋に入って後ろを振り向くと、その壁いっぱいの大きさに「最後の審判」が描かれてる。すごいねー。こんなに大きいんだ。壁面や天井にもいろんな絵が描いてある。アダムとイヴとかノアの箱船とか、旧約聖書の中の話を描いてるのかな?すごいねー。
 外に出たら行列は数倍にふくれあがってた。曲がり角1つで1時間待ちくらいだって言ってたから、こりゃあ3時間待ち以上だねぇ。。。。
 このあと本当はサン・ピエトロ寺院を見に行く予定だったんだけど、なんでもローマ法王が来てるんだかなんだかでイベントをやってるので、3時くらいまでは入れないとのこと。ま、夕方見に来ましょ。ということで、みんなで公共のバスに乗ってローマ三越へ。しばらく乗ってたら、バスの中で現地ガイドが叫ぶ。「はーいみなさーん。ジプシーが乗ってきましたよー。貴重品に気を付けてくださーい。」 確かに子供を抱いた、一般のイタリア人とは雰囲気の違う女性が2人ほど乗ってきた。怪しいことは怪しいけど、見た目だけで判断しちゃうのってなんか人種差別してるみたいにも感じちゃうね。でもこういう人たちがスリしてまわってるらしいから、気を付けないと。
 ローマ三越で解散。こっから夜まで自由。ローマ三越はどこにも普通に日本語が書いてあって、なんかイタリアって雰囲気が薄いね。でもやっぱり「日曜定休」だったりするあたりが、イタリアか。
 はやくローマ観光に繰り出したかったけど、せっかく来たので少し見る。実は最初に行った免税店で聞いたことのないブランドの時計を見てから何となく、自分へのみやげにイタリアブランドの時計を買うっていうのも良いなぁって思ってた。それで以前添乗員に「イタリアで有名な時計のブランドって何ですか?」って聞いたら、「フェンディですかねぇ」って答えが返ってきた(と思った。記憶違いかも)。幸か不幸か三越の時計売り場に遭遇したので見てみたら、イタリアではないかと思う知ってるブランドとして、グッチとフェンディがあった。でもグッチとフェンディでは同じようなデザインなのにグッチのが倍近くするのね。そこでえいやっとフェンディの腕時計を購入。なんかシンプルな、ふつーの感じのしかないからどーしよーかと思ったんだけどねぇ。まぁ、悪くはないでしょ。思ったほど高くなかった(L675,000)し。フェンディって時計メーカじゃなくて、DCブランドなんだけどねー。(^^;
 ローマ三越は日本円で買えるので日本円で買って。でもおつりはリラで帰ってくる。カードで買っても良いんだけど、急に円安とかなったらやだもんねぇ。で、L300,001以上の買い物を1度にするとあとで免税の申請ができるので、その書類も作ってもらう。うーん、こんなのブランドものを買いまくる女の子たちだけの話かと思ってた。。。って、自分もブランドものを買ったのか。で、買い物終了。

 タクシー拾ってコロッセオへ。おぉーコロッセオだよー。やっぱイタリアといえば斜塔とこれだよねー。じっくり見たいけどとりあえず近くのピザ屋でお昼。レストランというよりはファミレスのような雰囲気のお店かな。メニューを見るとピザがずらり。1つ1つじっくり見ていけば、何が乗っているピザなのか何となくわからなくはないんだけど、選ぶとなるとねぇ。で、チャンピオンとか何とかって感じの名前が目に付いたので、それにしてみた。ミラノの時はすぐ出てきたけど、ここでは思ったよりも待たされたね。でも、店の奥見ると例の超でかいヘラでピザを焼いてるのが見えてて、やがて出てきた。うおー、うまそー。切れ目が入ってないので一生懸命切りながら、食べる。あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。おひしいぃ〜(@^-^@)。うわー、日本の宅配ピザ屋のピザと何が違うんだろう。。。やっぱ生地(ピザベース)かなぁ。チーズとかやっぱおいしいし、なによりベースのおいしさがかなり違う気がするねぇ。結構大きかったんだけど、完食。ふぅ、おなかいっぱい。おいしかった。
 改めてコロッセオ。外観を堪能したあと、中へ入ろうとしたら、なーんだよ、ここでも行列してんのかいな。長さは大したことないんだけど、ちっとも列が進まない。たんにチケット売ってるだけなんだから、さっさとさばけよなー。すると、列の間にバイオリン弾きのおじさんが。適当に奏でたあと、チップを集めてまわってた。でも、さして上手とも思わなかったので、あげない。あんたの演奏を聴くためにここに立ち止まってるわけじゃないんだから。で、イタリアでは標準的らしい、カードサイズの紙にバーコードが書かれたチケットを買って、入り口で「ピッ」ってやって、入る。外は白のイメージなんだけど、中は茶色のイメージ。感じはわかるんだけど、実際に観客席とかがわかりやすい形では残ってない感じ。ぐるっと一周して、おしまい。
 次はとなりにあるフォロ・ロマーノへ入る。古代ローマの建物とかがいろいろ残してあるところ。でも、時間が余りないので適当に町並み(?)を楽しみながら、真実の口の方へまっすぐ抜けた感じ。
 フォロ・ロマーノを抜けて少し歩いたら、茶色い塔のようなものがある建物が見えてきた。あれが真実の口があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会らしい。ここの道路と平行にある入り口回廊の、向かって左端に口があって、右端から入るようになってた。ここではなんか暗黙のルールじゃないけど、みんなちゃんと口から少し離れたところに並んでて、順番が来ると口に手を入れて連れに写真を撮ってもらう、というのを繰り返してる。だから他の観光地とは違って他の人を気にすることなく写真が撮れるの。それにしても。。東洋人も西洋人も並んでたんだけど、なんか2組に1人くらいは必ず「アァ!」って手をかまれたパフォーマンスをやるのね。(笑)というか(苦笑)というか。
 タクシー拾ってトレヴィの泉へ、行くつもりだったんだけど、うまく捕まえられなかったので結局そのまま歩いていった。途中良く知らないけどよさげな建物があったので適当に写真を撮ったりしながら歩いてたら、路地の向こうにすごい人ひとヒト。そこがトレヴィの泉だった。ローマっぽい真っ白な彫刻とかがある建物の前に、半円状の泉がある。ぱっと見きれいな緑色の水。なるほど。人が全然いないときに来れればいい雰囲気の所なんだろうけどなぁ。なんとか縁に座って、コインを入れたり。そしたら偶然同じツアーの女の子たちとあったので、一緒に添乗員おすすめのジェラートを食べたり。ジェラート屋には「中田」とかいう種類のジェラートもあったんだけど、とりあえずやめてみたり。何も考えずにコーンでもらったら、女の子たちが「カッププリーズ」とか言ってアイスのカップでもらってたので、自分もカップにすれば良かったかもとか思ったり。
 次の目的地が違ったので女の子たちと別れて、パンテオンへ。適当に進んだらいきなり目の前に現れたので、ちとびっくり。いかにも古代ローマって雰囲気ばっちしの神殿だよね。中は丸くて天井に丸い穴が開いてる。今日は晴れてるから良いけど、雨の日はばしゃばしゃ雨が入ってくるのかなぁ。それともガラスでふさいであるのかな。
 そーいえばパンテオン前の広場で再びジプシーな女性に遭遇。普通の西洋人に手を出して物乞いしてた。この人たちって元々何なんだろう。イタリア人っていうより、人種からして違うと思うし、見た目の雰囲気もすごく異質な感じがするんだよね。人種問題とか、日本でいう部落差別とか、なんかそんな問題も絡んでそうな感じ。
 パンテオンの裏の通りへ出たら運良くタクシー乗り場があったので、タクシーでサン・ピエトロ寺院へ。入り口付近に人がたくさんいたから「また行列?」って思ったけど、並んでるわけじゃなかったので、ほっとして中へ。………はぁ〜。すごいねぇ。ほんと。なんていうのかな、広いというよりでかいって感じなんだけど、その大きな柱から壁から天井から、全部緻密な彫刻や装飾で飾られてる。豪華だし立派だし、その創り出された空間がすばらしくて、ほんとため息出ちゃうよ。中を見て回ったり、天国へ導いてくれるという聖ピエトロさんの足に触ったりしたあと、1回外へ。
 とりあえずガイドブックには「エレベータで上まで上がれます」って書いてあった。というわけで、ちょっと並んでお金払って、エレベータで上へ。大クーポラとかっていう上の丸いやつの付け根の部分まで行かれて、そっから中をのぞける。下ではミサをやってるのがよく見える。「へぇー」って感じで、それで終わりかと思って降りようと出口の方へ行ったら、出口の他に横に上へ上る階段を発見。いやーな予感はしたけど、見つけてしまったものはしょうがない。登ってみた。………もおねぇ。フィレンツェでジョットの鐘楼を登って以来、階段の上り下りがつらいんだってばぁ (^^;。もー、ぜぇぜぇ言いながら、登る。登ってる途中はあまり人がいなかったんだけど、頂上へ着いたら、狭いせいもあってか結構な人。でもやっぱり眺めは抜群。フィレンツェもそうだったけど、ローマもこういう立派な教会が町で1番高い建物なんだよねぇ。いやもお、いい感じの町並みだよ。日本とは屋根や壁の色が違うから、雰囲気が違って良いんだろうねぇ。外国の人が日本の都会の町並みを見たときも、こういう風に思うのかなぁ。おもわなそうだなぁ。

 タクシーでスペイン広場へ。うひゃー。こりゃまたすごい人だ。スペイン階段が人だらけで全然階段が見えないよ。でも残念ながらここで時間切れ。階段自体に足を踏み入れることなく、そばにあるグッチの前に集合。ほんとは夕食も自由だったんだけど、希望者だけホテルへタクシーの送迎付きでレストランを予約してくれるって言うんで、それを頼んだから。みんなで地下鉄に乗って、何とかって駅まで行って、レストランへ。
 添乗員曰く、レストランをツアーで予約した場合、それなりのお金を払ってるにもかかわらず、やっぱり個人で行ったときよりも料理の質を落とされちゃうんだそうだ。それでもイタリアはかなりましな方で、これがドイツとかだとかなりひどいとか。やっぱり、一度にたくさん作らないといけないから、面倒なのかねぇ。で、このレストランもツアーで行くより個人で予約した方がおいしいという話。もちろん今回は個人として予約してるそう。
 生演奏とかあって、なかなか雰囲気もいい感じのお店。で、前菜は生ハム、モッツァレラチーズ、赤ピーマンにオリーブオイルと一緒になんかいろいろ詰めたもの。モッツァレラチーズは、まずくはないけど好みじゃないねぇ。一皿目はパスタが2種類。1種は良かったけど、もう1種はしいたけ。う〜ん、しいたけきらいなんだよなぁ。でも、せっかくなので食べた。しいたけのにおいはイヤだったけど、まぁ大丈夫。二皿目はお肉。なんかお皿に3種類も乗ってた。パスタで結構おなかがふくれてたから、このお肉の大きさに「うわー」って感じだったけど、今までイタリアで食べたこの手のお肉の中では1番おいしかったので、何とか食べれた。それでもやっぱりさっぱりめだったけどね。何でかなって思うんだけど、やっぱりソースがかかってないっていうか、肉汁が滴ってる感じがないというか。しかも白いお皿にお肉だけが乗ってるから、見た目までシンプルでねぇ。見た目もおいしく見せようという工夫がされてないのよね。パスタやピザは何もしなくてもカラフルでおいしそうに見えるじゃない。お肉にもちょっと花を添えると、よりおいしく見えるのにね。
 デザートはティラミス。おいしい。ティラミスは好きなんだよねぇ。イタリアでティラミスを食べるのは何回目かな。日本ではなんかなまじブームになっちゃったせいか、今では「昔はやったもの」って感じがどーしてもしちゃうけど、こっちではいたって普通のデザートなんだよね。日本でも普通に広まってくれれば良かったな。最後ってことでワインもたくさん飲んだし、しいたけはイヤだったけど、まぁおいしかったし。というわけでタクシーでホテルへ。明日は4時起き(ほぇ〜)。荷物の整理をして、さっさと寝る。

イタリア
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2000年9月9日  

 今日からイタリア旅行。成田の第2ターミナルへ行ったら、まぁ、すごい人。めちゃめちゃ並んでるの。土曜日だからかなぁって思ったけど、あとで聞いたらどうもそれだけじゃないらしい。自分らツアーもそうだったんだけど、ツアー客も全部個人チェックインになったってのも関係あるとか何とか。前はツアー客はまとめてチェックインだったから、効率よかったのにね。そのせいであまり時間がなくて、ツアー客全員集まったりせずに、勝手に搭乗。
 スイスエアーでチューリッヒまで12時間くらい。いやー、長かったような、そうでもなかったような。こういう長距離便に乗るのって初めてだけど、結構しょっちゅう飲み物のサービスが来たり、チョコレートが配られたり。時差ボケしないためにはよく寝るのが良いって聞いたことあるけど、お昼出発でミラノに着くと夜だから、寝ない方がいいのかなぁとか思ったり。結局の所あまり眠くならなかったからほとんど寝なかった。
 チューリッヒで乗り換え。またスイスエアーなんだけど、1時間くらいのフライトなのに、アイスクリームとか出てきて、すごいなーって感じ。で、やっとミラノに到着。バスでホテルに行って、寝た。

イタリア
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