「山岡荘八第11弾」
2001年5月28日 |
山岡荘八第11弾、「新太平記」読了。とってもおもしろかった。太平記って、名前は聞いたことあったけど、いつの時代のどんな話を書いた物なのか、全然知らなかったよ。
やっぱこの話の主人公は、楠木正成?もともと主上側がどーしてこの人を頼りにしようと思ったのかよくわかんなかったけど、すごいね。もっとこの人を信用して、少なくとも戦に関しては100%この人のいうことにしたがってたら、足利家の台頭はなかったかもね。っていうか、主上側が主上の理想の元に一致団結してれば良かったのに、なんかみんなバラバラなんだもの。勝てるものも勝てないよね。まぁ、主人公をすごく良いように書く山岡さんの小説だから、余計にそう思うんだろうけどね。
にしても、これもなんとなーく中途半端に終わってるような、そうでもないような。確かに主上側のメイン武将がみんな死んじゃったし、正成切腹以降の主人公であるべき新田義貞が死んだところでおしまいってのはわかるけどね。でもできれば、室町幕府が成立して、南北朝時代という体制が確立するあたりまで書いて欲しかったかな。まぁ、歴史はずっと続くものだし、特に1人について書いてる訳じゃないこの小説の場合、どこで区切っても中途に感じるのかもね。 |
(山岡荘八第11弾 山岡荘八第12弾) |
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2001年4月5日 |
山岡荘八第10弾、「柳生石舟斎」読了。前に読んだ柳生宗矩のお父さんだね。一応家康の師匠ということだと思ったんだけど、家康でも宗矩でも、そこらへんあんまり書いてなかった。と思ってたんだけど、やっぱり1回だけしか会ってないみたいね。で、そこで奥義を見せたから、師弟の誓い書を交わした、ってだけみたい。
おもしろかったんだけど、結局、特に歴史に影響するようなことは、やってないのね。あ、将軍の師範をやってるのか。でもその辺あんまり書かれてなかったなぁ。短かったみたいだしね。ラストも、一応いついつ死んだ、みたいなことが書いてあったんだけど、なんとなく打ち切りのにほいもするね。でもまぁ、これ以後は静かに余生を過ごしておしまい、なんだろうけど。 |
(山岡荘八第10弾 山岡荘八第11弾) |
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