「山岡荘八第8弾」

2001年2月19日  

 山岡荘八第8弾「徳川慶喜」読了。いやー、めっちゃおもしろかったわ。戦国時代の方がおもしろいと思ってたし、昔から興味があったけど、幕末って全然知識も興味もなかったんだよね。慶喜だって、大政奉還した最後の将軍、くらいの認識しかなかったし。だから、徳川家だから読んでみようと思っただけで、なんで6巻もあるんだろうとか、つまんなそうとか、思ってた。…間違いだったね。
 単に知らなかっただけなんだけど、幕末ってこんなにもごちゃごちゃといろいろとあって、ある意味ひどい時代だったんだねぇ。慶喜が一生懸命日本を良くしようと、考えて、心を尽くして、筋を通して、政治を行おうとしてるのに、理解できない・しようとしない人たちに振り回される。そんな感じか。
 しかし、「水戸学」ってのは、初めて聞いたねぇ。日本という国や、その国民のあり方、そんなことを研究した学問なのかなぁ。なんか、わかりやすく解説した本でもあったら、読んでみたいね。
 それにしても。岩倉具視って名前くらいで実際何した人か全然知らなかったんだけど、この本を読む限りじゃ、すんげー悪もんだよね。政権を奪うために、皇室を食い物にして、道具として、抱き込んで、振り回してる。
 でもやっぱり、天皇ってのは不思議な存在だよね。だってさ、たぶん元々家康とかみたく、武力なりなんなりで日本を統一して治めた王様みたいなもんでしょ?それがなんで神格化されて、別格の存在になったんだろうね。

山岡荘八第8弾 慶喜 山岡荘八第9弾
[このおしゃべりにコメントする]
2001年1月15日  

 山岡荘八第7弾「毛利元就」読了。元就はなかなかすごい、天才的な感じだね。なかなかおもしろかったんだけど、やっぱ2巻じゃ少なすぎるね。しかも、死ぬ前におわっちゃったし。なんで死ぬシーンまでないのかなぁ。巻末の年表を見ても、何歳で、何で死んだのか書いてないしさぁ。最後まで書いて欲しかったなぁ。
 それにしても、何で元就って有名なんだろう。信長や家康とかよりだいぶ前の人だし、この小説を読む限り、取り立てて目立つすごいことをしたってわけでもない感じ。やっぱあの、「1本の矢だと折れるけど…」って話が有名だからかな。でもこれって、「3本の矢」だと思ってたんだけど、この小説の中では「5本の矢」なんだよね。実際、元就の息子は5人いるみたいだし。まぁメインの息子は3人3家だから、そのことだとは思うんだけど。

山岡荘八第7弾 山岡荘八第8弾 毛利元就
[このおしゃべりにコメントする]